向上心のないものは馬鹿だ。

旅や酒、日常のことを赤裸々に書いてます。

僕の人生の本棚100作品。

 

最近、森見登美彦作品にハマっている。特に腐れ大学生が主人公の『四畳半神話大系』『夜は短し歩けよ乙女』あたりが好きだ。大学をサボり、小難しい本を読み、叶わぬ恋愛に現を抜かす、そんな主人公に自分を重ね合わせてしまうのかもしれない。

 

そんな森見登美彦について特集を組んだ文藝別冊『森見登美彦 作家は机上で冒険する!』をぱらぱら読んでみたところ、「森見登美彦をつくった100作」という特集が組まれていた。作者が小・中高・大・それ以降という各時代に影響を受けた本や映画など100作品を紹介するという特別企画であり、読んでいて非常に面白かった。僕も同じように今まで人生で影響を受けた作品を100作紹介したいと思い、この記事を書いているというわけである。備忘録としてかつ自己満足で書いているだけなのでご了承願いたい。

 

・【小学生時代】【中高生時代】【大学時代】の3つに分けた。

・本、アニメ、映画、ゲームから各時代に影響を受けたものを紹介した。

・番号、作品タイトル、作者や監督、出版社やその他備考を記した。

 

 

【小学生時代】(1~25)

 1『おはなし366』小学館

童話や民謡といった、寝る前の読み聞かせにちょうど良い長さの物語が前後巻合わせて366話載っている。中には怖い話も相当数含まれており、該当ページ近くになると目を瞑りながらページをめくっていたのを思い出す。「置いてけ堀」の話は挿絵もかなり怖かった。

 

一日一話・読み聞かせ おはなし366 前巻: 1月1日~6月30日

一日一話・読み聞かせ おはなし366 前巻: 1月1日~6月30日

  • 作者:小学館
  • 発売日: 1995/10/25
  • メディア: 大型本
 

 

 

2『ズッコケ三人組シリーズ』那須正幹ポプラ社

 学校の図書室でよく借りて読んでいた記憶がある。どの巻から読み始めても問題なかったのが良かった(続き物だと誰かに借りられていると続きが読めなくなるため)。いつもの3人組が今回はなにをしでかすのか、毎回楽しみでページを捲っていた小学校5年生。

 

 

 

3『デルトラクエストシリーズ』エミリー・ロッダ岩崎書店

 何といっても表紙のカッコよさ。本格的な長編小説を読み始めるきっかけになった本。多分小4。ただ、1巻である『沈黙の森』は他の子に借りられていて、しょうがないので5巻の『恐怖の谷』から読み始めた記憶がある。途中から読んで分かるはずもなかった。中学生になってからもデルトラクエストⅢが発売されて買った覚えもある。

 

デルトラ・クエストI (1) 沈黙の森

デルトラ・クエストI (1) 沈黙の森

 

 

 

4『勇者の剣(レッドウォール伝説)』ブライアン・ジェイクス、徳間書店

 僕が読書好きになった最大のきっかけ。ネズミが主人公の冒険譚。500ページくらいある長編小説を読むのはこれが初めてで、ここから一気に本(特に小説)にのめり込むようになった。冒頭のページで初めて「滑稽」という言葉を覚えたことを覚えている。

 

勇者の剣 (レッドウォール伝説)

勇者の剣 (レッドウォール伝説)

 

 

 

5『風の谷のナウシカ宮崎駿監督、アニメ映画。

大抵のジブリ作品は初めては金曜ロードショーで見たけれど、ナウシカについては近くの図書館でDVDを借りたのが初。当時昆虫が大好きだった僕は、ナウシカクシャナ、ユパといった人間たちよりも、王蟲などの虫たちに興味を示していたような気がする。物心ついてから初めてしっかり見たジブリ作品だった。原作の漫画を読んだのはつい最近のこと。

 

 

 

6『耳をすませば近藤喜文監督、アニメ映画。

冒険大好き、昆虫大好き、ロボット大好き少年だった僕がはじめてしっかり触れた恋愛もの。当時の僕はこの作品にとてつもない衝撃を受けて、同じクラスの可愛い女の子を雫と重ね合わせたり、僕自身がバイオリン職人になろうとしたりしなかったりした。とにかくあの世界にずっといたい、そう思わせてくれる作品だった。今でも「耳すま」の話なら、女子小学生のテンションで語ることが出来る。と思う。

 

 

 

7『ドラゴンクエストⅢ そして伝説へ…』ゲームボーイカラー版ソフト。

初プレイは多分幼稚園のとき。はじめてプレイしたドラクエのナンバリングタイトル作品。バラモスを倒して世界が平和にな…らなかった時の衝撃。ゾーマ戦のBGM「勇者の挑戦」は歴代ボス戦BGMで一番好き。ゾーマを倒した後ギアガの大穴が閉じてしまってアリアハンに帰れなくなったとき、何とも言えない喪失感を覚えた。表世界で「魔王を倒したら教えてくれよ」みたいなことを言っていた村人に伝えたかったのにな…と、当時の僕はもやもやした気持ちになったのだった。

 

ゲームボーイドラゴンクエストIIIそして伝説へ・・・

ゲームボーイドラゴンクエストIIIそして伝説へ・・・

  • 発売日: 2000/12/08
  • メディア: Video Game
 

 

 

8『ドラゴンクエストモンスターズ テリーのワンダーランドゲームボーイ版ソフト。

これも多分幼稚園のとき。ドラクエⅢ以前に本当にはじめて触れたドラゴンクエスト。配合システムが本当に天才。攻略本片手にダークドレアムを作ろうと必死になった覚えがある。ただ作れた記憶がない。なぜかは知らないけどデスタムーアで止まった覚えがある。あと知恵の扉のスカイドラゴンに辿り着けなくて困っていた時期があった。あれノーヒントで辿り着かないといけないの、完全に運では?ダークホーンのところは牧場のドラゴンの寝言がヒントになっていたけど、スカイドラゴンはヒント無しだったのだろうか、今でも腑に落ちないままでいる。

 

ドラゴンクエストモンスターズ テリーのワンダーランド
 

 

 

9『ドラゴンクエストエデンの戦士たちプレイステーション版ソフト。

これは小学生の頃、はじめてしっかりと1からクリアしたドラクエのナンバリングタイトル作品(当時ドラクエⅢは途中で止まっていた)。攻略本片手に必死で石板集めるのが一番きつかった。攻略本無しには小学生の自分にはクリアできなかっただろうと思う。ちなみにⅦで一番好きなBGMは「哀しみを胸に」。僕は暗くしっとりしたBGMが好きなんだろうなぁ。ドラクエⅦにはそういう曲が多くて好き。

 

ドラゴンクエストVII エデンの戦士たち

ドラゴンクエストVII エデンの戦士たち

  • 発売日: 2001/08/26
  • メディア: Video Game
 

 

 

10『ポケットモンスター ルビーサファイアゲームボーイアドバンス用ソフト。

初のポケモン。当時は4つとも同じタイプの攻撃技ばかり覚えさせたり、モンスターボールを投げてからABXYLRボタンを連打したりするような典型的な小学生だった(ボタン連打がポケモンを捕まえる確率に影響を与えないと知ったのは割と最近のことである)。当時一番好きだったポケモンジラーチ。通信で紛れ込んだのであろう、ひみつきちにいるめちゃくちゃ強い相手を倒すのが楽しかった。

 

ポケットモンスター ルビー

ポケットモンスター ルビー

  • 発売日: 2002/11/21
  • メディア: Video Game
 
ポケットモンスター サファイア

ポケットモンスター サファイア

  • 発売日: 2002/11/21
  • メディア: Video Game
 

 

 

11『スライムもりもりドラゴンクエスト2 大戦車としっぽ団ニンテンドーDS用ソフト。

これも当時めちゃくちゃハマったゲームのひとつ。結局メタルキングの盾やミラーシールドとバルカン砲の組み合わせが最強なのだと気付くのにそう時間はかからなかった。毎回仲間のおおきづちを泣かせて敵陣に投げ込んだのはいい思い出。一番好きなキャラはスライバ。スラもり3は未プレイ。

 

 

 

12『ドラえもん藤子・F・不二雄小学館

物心ついたときには既に部屋に十数冊か置いてあったので、ずっと読みふけっていたのを覚えている。一番印象に残っている話が「悪魔のパスポート」が出てくる回。悪魔のパスポートとは、どんな悪いことをしても、このパスポートを提示するだけで何でも許されてしまうという、作品全体を通してもトップクラスに恐ろしいひみつ道具のひとつ。作中では、町中の人々や物などに対し、いたずらしてはパスポートを見せて、を繰り返していた。中でも、のび太がしずかちゃんのスカートを捲りながらパスポートを見せて、いやいやながら許されるというシーンがあり、20年弱経った今でも記憶にこびりついている。自分もこういうことしたいなぁと、当時、性に目覚める頃の自分は思っていたのだった。

今は?

…。

 

ドラえもん (1) (てんとう虫コミックス)

ドラえもん (1) (てんとう虫コミックス)

 

 

 

13『ドラゴンボール鳥山明集英社

 友人宅にピッコロ大魔王を倒すまでの巻があり、小学生の頃はそのあたりまで読んでいた。中学生になってから全巻読んだ記憶があるけれど、そこまでパワーインフレが起こらないピッコロ大魔王編までが一番好きかもしれない。

 

 

 

14『クレヨンしんちゃん臼井儀人双葉社

 これもドラえもんと同様、気が付いたら部屋に置いてあったマンガのひとつ。クレヨンしんちゃんは下品だから子どもに見せないという親もいるらしいが、僕はそこまで下品だとは思っていない。確かに大人からすると思わず苦笑いしてしまいそうなシーンもあるにはあるけど、基本は意外とさっぱりしているので、普段それほど下品さを感じさせず面白く読めてしまうところに、このマンガの魅力があるともいえるのかもしれない。個人的な意見である。

 

 

 

15『孤島ひとりぼっち』矢野徹、国土社。

小学5~6年生の時に読んだ。たしか教室の後ろの本棚に置いてあって、ふと手に取ってみると意外と面白かったというのを覚えている。無人島に一人取り残された少年が、難破船の中で組み立てロボットのパーツを発見し、何とか組み立てたロボットに飛び乗って故郷へと帰還する、そんな話だった。

 

孤島ひとりぼっち (角川文庫)

孤島ひとりぼっち (角川文庫)

 

 

 

16『幽遊白書』、テレビアニメ。

夏休み、朝の子ども劇場だかなんだかでずっと放送していてめちゃくちゃハマっていた。仙水を倒したあたりでテレビ放送が終わったのかは忘れたが、最終的にレンタルビデオ店で最終回まで借り続けた記憶がある。たしかスーファミの格ゲーがあり、仲の良かった女の子がソフトを持っていたため、僕の家で対戦して遊んでいたのを思い出す。15年ほど前の話である。割と最近になってからマンガも読んだが、暗黒武術会のあたりが一番好き。

 

幽☆遊☆白書ファイナル 魔界最強列伝

幽☆遊☆白書ファイナル 魔界最強列伝

  • 発売日: 1995/03/24
  • メディア: Video Game
 
 

 

17『電車男』テレビドラマ。

当時小学4年生だった僕はオタクでもなんでもなかったのだが、それでもそういう気質はあったようで、毎週食い入るように見ていた記憶がある。ネット住民たちのアツい盛り上がりが、とにかく見ていてわくわくしたのだ。この高揚感を味わいたいという無意識的な欲求が、のちに中学生になる僕をオタクの道へと誘うきっかけになったことはいうまでもない。

 

 

 

18『ファイナルファンタジーⅣ』ニンテンドーDS用ソフト。

リメイク版FF4。今思うと、とにかくバグが多く、プレイ続行不可能になることもしばしばだったが、なんだかんだでやり込んだゲームのひとつ。裏ボスであるゲリュオンやプロトバブイルと戦うのが楽しかった。ただリディアは幼女のままでよかったです…。

 

ファイナルファンタジーIV

ファイナルファンタジーIV

  • 発売日: 2007/12/20
  • メディア: Video Game
 

 

 

19『のだめカンタービレ武内英樹監督、テレビドラマ。

クラシック音楽のことなど全く分からなかった小学生の僕に、その楽しさを感じさせてくれたドラマ。後になってマンガも全巻読んだ。このあたりからどちらかというと女性的な物語に惹かれつつあったのが分かる。当時ずっと読んでいたコロコロコミックを卒業したのとちょうど同じ時期にこのドラマを見始めた。趣味のターニングポイントとなる作品だったのかもしれない。

 

 

 

20『お~い!竜馬』武田鉄矢小学館

 歴史ものにはあまり興味のなかった僕がこれを読んだのは、妹の友達のお父さんが僕に全巻貸してくれたのがきっかけ。斬首や切腹などの流血・暴力描写がかなりリアルに描かれていたので小学生の僕には相当堪えた。山内容堂が機嫌を損ねて、百姓の子どもが切り殺されるシーンが衝撃だった。

 

 

 

21『おいでよどうぶつの森ニンテンドーDS用ソフト。

RPG以外ではじめてハマったゲーム。家族みんなで(といってもほとんど僕と妹だったが)プレイしていた記憶がある。友達の村の花を盗ったり、落とし穴に嵌めたりと、意外と「カービィのエアライド」レベルで友達をなくすゲームだと思っている。あつ森はSwitchがないので未プレイ。

 

おいでよ どうぶつの森

おいでよ どうぶつの森

  • 発売日: 2005/11/23
  • メディア: Video Game
 

 

 

22『昆虫(野外観察図鑑)』旺文社。

昆虫図鑑。僕が昆虫、特にカブトやクワガタが大好きになり、小学校低学年の僕が将来昆虫博士になるという夢を持つきっかけになった幼少時代のバイブル。一度とんでもなくボロボロになるまで読み、父親が全く同じものを買ってくるほど。物心つく前から読んでいたような気もする。ちなみに2冊目もボロボロにした。

 

昆虫 (野外観察図鑑)

昆虫 (野外観察図鑑)

  • メディア: 単行本
 

 

 

23『世界のクワガタ大図鑑』狩野晋、エイ出版社

これも図鑑。カブトよりもクワガタの方が好きになった最大のきっかけ。これを読んでいた時期にちょうど「甲虫王者ムシキング」が流行り出し、毎回ゲームセンターで目をキラキラさせながら100円を入れ、じゃんけんに没頭していたのだった。ちなみに僕の一番好きなクワガタは、なんといってもアンタエウスオオクワガタ。

 

 

 

24『世界昆虫記』今森光彦福音館書店

図鑑というよりは写真集に近い。図書の時間になると、学校の図書室で毎回飽きもせず読み耽っていた。当時、学校外ではまともに勉強などせず、外を走り回って虫取りに夢中になっていたことを思い出す。

 

世界昆虫記 (写真記シリーズ)

世界昆虫記 (写真記シリーズ)

  • 作者:今森 光彦
  • 発売日: 1994/04/30
  • メディア: 単行本
 

 

 

25『デイ・アフター・トゥモローローランド・エメリッヒ監督、映画。

父親の部屋で、父親と2人で見た最初で最後の映画として思い出に残っている。作中、キスシーンになったとき父親に目隠しされ、僕はそんなお子様じゃないぞと憤慨していたことを思い出す。あれから15年、僕は今もなお父親の部屋だったこの四畳半で、一日の大半を過ごしている。

 

 

 

【中高生時代】(26~50)

26『モンスターハンターポータブル2ndG』PSP用ソフト。

中学生になってPSPとモンハンを同時に買ってもらい、友達数人と一緒になって3年間ずっとハマっていた。ゲーム自体は色々とやったけど、MHP2G以上にやり込んだゲームはいまだにない。ちなみに僕の好きな武器は大剣とガンランス

 

モンスターハンターポータブル 2nd G - PSP

モンスターハンターポータブル 2nd G - PSP

  • 発売日: 2008/03/27
  • メディア: Video Game
 

 

 

27『ディシディアファイナルファンタジーPSP用ソフト。

FFのキャラクターを知るきっかけになった作品。戦闘システムも非常に考えられていて、長い間楽しんでプレイすることが出来た。友人も同じゲームを持っていたので対戦が出来たのがとても良かった。

 

ディシディア ファイナルファンタジー(特典なし) - PSP

ディシディア ファイナルファンタジー(特典なし) - PSP

  • 発売日: 2008/12/18
  • メディア: Video Game
 

 

 

28『ドラゴンクエスト9ニンテンドーDS用ソフト。

新しいドラクエということで皆で盛り上がってプレイしていた。ゲームに夢中で学校の成績が悪くなっていったのもこの時期。部活が終わると皆で僕の家に集まってドラクエをやっていたのを思い出す。四畳半の部屋に8人の男子がすし詰めになってゲームをするというのは、母親からするとかなり異様な光景だったに違いない。

 

アルティメット ヒッツ ドラゴンクエストIX 星空の守り人
 

 

 

29『GOD EATER(ゴッドイーター)』PSP用ソフト。

モンハンやドラクエが少しマンネリ化してきた僕たちの窮状を救ったのがこの作品。当時は効率のいい戦い方など知らず、とにかくがむしゃらに戦うスタイルだったことを覚えている。アイテム増殖バグがあり、金だけはひたすら貯まっていった。

 

GOD EATER(ゴッドイーター) - PSP

GOD EATER(ゴッドイーター) - PSP

  • 発売日: 2010/02/04
  • メディア: Video Game
 

 

 

30『キングダムハーツ バース バイ スリープ』PSP用ソフト。

キングダムハーツなんて全くやったことのない僕が初めて触れたキングダムハーツ。発売日に友達3人で同時に買い、最速クリアに勤しんだ。初めて低レベルクリアという縛りをつけてクリアしたゲームでもある。

 

 

 

31『生徒会の一存碧陽学園生徒会議事録葵せきな富士見ファンタジア文庫

中高生時代の僕のバイブル。中学2年生の6月に購入した。男子中学生が、表紙が美少女イラストの本を買うのに多大な勇気が必要だったことはいうまでもない。そしてまたこれがとんでもなく面白く、僕が高校生になって一応の完結を迎えるまで、新刊の発売日当日にしっかり買って読んだ唯一のライトノベルだった。

 

 

 

32『バカとテストと召喚獣井上堅二ファミ通文庫

修学旅行の回だったか、女湯を覗こうと男子たちが一致団結する場面があり、読んでいて非常に興奮していた記憶がある。女湯を覗くことにではなく、一致団結するそのアツい展開にテンションが上がったのだった。学力の低い主人公たちが高学力集団を倒す、その下克上の展開は、いつ読んでもアツい。

 

バカとテストと召喚獣 (ファミ通文庫)

バカとテストと召喚獣 (ファミ通文庫)

 

 

 

33『ソードアート・オンライン川原礫電撃文庫

お馴染みSAO。高校2年生の時に読んだのが最初で、今本棚には15巻まで並んでいる。多分途中で飽きてしまったのだろう。高校時代ずっと読んでいて、当時は特にイキリ主人公というネタ的イメージは持っていなかった。今から全巻揃えて読むほどの熱意はないので、やはりこれも青春の一冊だなぁと思うと感慨深い。

 

ソードアート・オンライン1アインクラッド (電撃文庫)
 

 

 

34『けいおん!山田尚子監督、テレビアニメ。

「当時それを見た状況をまざまざと思い出せる」作品というものがあって、これもそのひとつ。中学1年生の頃、従兄に勧められてPSPに1期をすべて入れてもらい(当時はPSPにアニメのデータを入れるのが流行っていたのだ)、一晩かけて一気見したことを今でも覚えている。空気がひんやりと冷たい1月のある朝、布団に潜りながら満足感に浸っていたのである。あの頃に戻りたい第1位である。

 

 

 

35『Angel Beats!岸誠二監督、テレビアニメ。

クラスにアニメ好きが増え、居心地の良かった中学3年生時代。そんな時にこんなアニメが放送されたんじゃあ皆で語るしかない。というような思い出補正もありつつも、当時の話題を席捲した青春真っただ中のアニメだった。

 

 

 

36『涼宮ハルヒの憂鬱武本康弘監督、テレビアニメ。

よくは知らないけど有名どころは見ておかないとなと思って見始めたらめちゃくちゃ面白くて一気に見てしまったアニメのひとつ。映画『涼宮ハルヒの消失』を見たのは割と最近の話。OPとEDともに傑作であり、全体の完成度の点でこれを超えてくるものはなかなかないのではないだろうか。

 

 

 

37『らき☆すた武本康弘監督、テレビアニメ。

これもハルヒと同じく、必修科目のようなものだと思いながら一気見した。生徒会の一存もそうだが、何かとパロディネタが多い作品は、その元ネタも知れるという点でサブカル知識の基礎がためになったと、今となってはありがたく感じている。

 

 

 

38『うみねこのなく頃に』スクエア・エニックス

ひぐらしのなく頃に」よりも早く知った。中学2年生の時に陸上部の先輩が、マンガを学校に持ってきていたのを見せてもらったのが知るきっかけだった。興味本位でマンガを買ったはいいものの、当時グロ耐性の欠片もなかったので、1回読んで以来10年間、本棚の奥深くで眠り続けている。

 

 

 

39『ひぐらしのなく頃に』スクエア・エニックス

グロ耐性もなければホラー耐性もない僕だったが、これも怖いもの見たさでマンガを買い揃えていった。うみねこより設定が分かりやすかったので面白く(トラウマシーンは別にして(綿流し編目明し編は特に怖かった))、非常に印象に残る作品となっている。

 

 

 

40『CLANNAD』石原達也監督、テレビアニメ。

中学3年生の時、ボーイスカウトで偶然知り合った同い年の友人に教えてもらって一気に見た。当時は受験間近で一日10時間ほど勉強していた頃だったが、一転して10時間アニメを見ることになってしまった最大の原因。アフターストーリーまで全部見終えた後、「もうアニメを見る必要はないな、これを超えるアニメはないだろうから」と中3男子に思わせる素晴らしい作品だった。ただ3日ほどしてから新たにアニメを見始めるようになるあたり意志の弱さを感じさせる。

 

 

 

41『魔法少女まどかマギカ新房昭之監督、テレビアニメ。

久々にリアルタイムでアニメを見るなぁと思いながら何となく見始めた作品が一躍社会現象となるほどに有名になるとは思いもよらず。あれ以来、僕の魔法少女に対する見方は180度変わってしまった。「エントロピー」という文系には縁のなさそうな用語を親しみやすくした張本人(?)である。

 

 

 

42『鋼の錬金術師荒川弘、スクエア・エニックス

 なぜこれを読もうと思ったのかはよく分からないが、おそらく表紙から滲み出るオシャレな世界観に憧れたのだろうと思う。そしてそのセンスは間違ってはいなかった。とにかく登場人物がみんなカッコいい。カッコいいというのも、見た目がどうこうというに限らず、それぞれ自身のアツい信念というものを持っていて、それが中世ヨーロッパのような世界観とマッチし、深みを与えている。この作品に出合えていて本当に良かった。

 

 

 

43『リトルバスターズ!』PC用ソフト。

高校生時代にプレイした中で一番印象に残っているギャルゲー。修学旅行先で深夜2時にリトバスのアニメが放送されているのを偶然見て、男子を集めて皆で鑑賞会を開いたのはいい思い出である。

 

リトルバスターズ!Converted Edition - PSP

リトルバスターズ!Converted Edition - PSP

  • 発売日: 2010/11/25
  • メディア: Video Game
 

 

 

44『インビジブルポール・バーホーベン監督、映画。

透明人間となった主人公が、男としての欲望の限りを尽くすホラー映画。ホラー映画という位置づけではあるが、当時中学生だった僕にとっては、作中の性的描写に釘付けになっていた。ある意味青春の映画であったといえよう。

 

 

 

45『東方紅魔郷』同人PC用ソフト。

当時はニコニコ動画が隆盛を極めており、東方projectのキャラクターについての知識も様々な動画から身についてきた。が、しかし、原作をプレイしないことには真の面白さは分からないのではないかという考えに基づき、日本橋アニメイトまで足を運んで購入した。結論からいうとそもそもシューティングゲームは自分にはそこまで合わないということが分かったのだが、それでもサブカルチャーに浸かっていた自分の深みに繋がるものだったといえるだろう。

 

 

 

46『艦隊これくしょん‐艦これ‐』ブラウザゲーム

受験勉強をするべき高3の夏休みを完膚なきまで破壊した諸悪の根源。

 

 

 

47『こころ』夏目漱石新潮文庫

高校生の頃に読んだ文学作品の中でもっとも印象に残っている。この後大学時代を通して文学に傾倒する最大のきっかけになったのかもしれないと、今になって思う。純文学として読むのが普通だが、エンタメ小説として読んでも十分に面白いところが漱石の凄いところだと感じている。

 

こころ

こころ

 

 

 

48『道をひらく』松下幸之助PHP研究所

父親の部屋の本棚を片付けていたら見つけた本のひとつ。他の本はほとんど全て処分してしまったが、これだけは処分せずにとっておこうと思い、今も本棚のすぐ手に取ることのできるところに並んでいる。折に触れてぱらぱらとページを捲ると、毎回違った味わいのある文章が目に入る。世に自己啓発書は幾千とあるが、これ一冊で十分ではないかと最近になって強く感じている。

 

道をひらく

道をひらく

 

 

 

49『いきの構造 他二篇』九鬼周造岩波文庫

当時哲学を勉強しているとなんだかかっこいいと思っていた高校3年生。何かしら読んでみようと思って手に取ったのが本書である。分かるような分からないような、正直言って全く分かっていなかったのだろうけれど、頑張って読んでいたことを思い出す。これも青春時代の格闘の一冊である。

 

「いき」の構造 他二篇 (岩波文庫)

「いき」の構造 他二篇 (岩波文庫)

 

 

 

50『これからの「正義」の話をしよう』マイケル・サンデル早川書房

哲学というものにハマりつつあった頃に読んだ哲学書の中で一番記憶に残っている。教室の机の上に置いて「こんな難しそうな本読んでるの!?すごーい!」と女子からキャーキャー言われたかったのかもしれないが、それはともかくとしてもなかなか分かりやすく様々な哲学者の思想について広く述べてあったところが、当時の僕にとっては非常に良かった。

 

 

 

 

【大学生時代】(51~100)

51『ロリータ』ウラジーミル・ナボコフ新潮文庫

一浪しつつも翌年になんとか公立の大学に入ることが出来、しかも文学部というところに入ったわけだから、文庫本のひとつやふたつ、鞄に入れて然るべきだろうと思って買ったのが本書。今にして思えば開始早々凄まじい変化球だと言わざるを得ないのだが、当時はそれがカッコいいと思っていたようである。しかしながら当時の自分にとって想像以上に難解であり、がむしゃらにページを捲りなんとか読み通したものの、それっきりとなってしまった。今読んだら少しはすらすら読めるようになっているだろうか…。ちなみに冒頭の一文がなかなかキマっているので、是非1ページ目だけでも読んでみてほしい。

 

ロリータ (新潮文庫)

ロリータ (新潮文庫)

 

 

 

52『新世界より貴志祐介講談社文庫。

僕の初めての貴志祐介。怖い挿絵があるわけでもないのに文章だけでこんなに怖く、かつ面白く書けるものなのかと唸らせられた。文庫本で上・中・下巻という長編にかかわらずガンガン読み進めることのできる傑作。

 

新世界より(上) (講談社文庫)

新世界より(上) (講談社文庫)

 

 

 

53『蜜蜂と遠雷恩田陸幻冬舎

音楽の素養などほとんどない僕がクラシック音楽をテーマにした小説を読むなんてと今になって思うが、それでもこの作品は読んでいると頭の中で音楽が流れだすのだった。作中で出てくる曲が分かっていたらもっと深くこの小説を楽しむことが出来るのになぁと少し残念に思うほど、この小説は面白かった。

 

蜜蜂と遠雷(上) (幻冬舎文庫)

蜜蜂と遠雷(上) (幻冬舎文庫)

 

 

 

54『ノルウェイの森村上春樹講談社文庫。

これを読んだのは大学3年の秋、梅田の喫茶店で読み耽っていたのを思い出す。当時村上春樹を全く読んだことがなく、村上春樹の入り口として読んだのだった。以来、ぼちぼちと村上春樹を読んではいるが、思い出補正というのもあるかもしれないが、『ノルウェイの森』が個人的に一番好きである。

 

ノルウェイの森 (講談社文庫)

ノルウェイの森 (講談社文庫)

 

 

 

55『人間失格太宰治新潮文庫

何度も繰り返しボロボロになるまで読み、新しい装丁のものまで買い始めるほど好きな一冊。精神的に辛い時に読むと癒される。「青春のはしか」と言われることもある太宰治文学であるが、まさにその通りであり、必ず通っておくべき道なのだろうとも思っている。

 

人間失格

人間失格

 

 

 

56『罪と罰ドストエフスキー新潮文庫

色々な作品を読んでいると必ずどこかで耳にするドストエフスキー。中でも『罪と罰』『カラマーゾフの兄弟』は有名な長編小説だと知り、それならいっちょ読んでみようと思い立ったのが大学1年の夏。当時はなんてねちねちした主人公なんだと腹立たしく思っていたものだが、今になって再読すると、また違った感想を抱くのかもしれない。

 

罪と罰(内田不知庵訳)

罪と罰(内田不知庵訳)

 

 

 

57『カラマーゾフの兄弟ドストエフスキー光文社古典新訳文庫

罪と罰』を読んで何となく達成感に浸っていたが、これを倒さなければ一人前ではないという謎の意地があり、大学3年の春から夏にかけてドストエフスキーを倒すべく格闘したのだった。正直言ってかなり難しかったし、完全な理解などというものからは程遠いものしか得ることはできなかったように思う。しかしそれでも、読破したという達成感はあったのであり、何年か経って再読した時に新たな発見があることを楽しみにしているのである。

 

 

 

58『夏への扉ロバート・A・ハインライン、ハヤカワ文庫SF。

ハヤカワも色々と読んでいるのではあったが、最も読後の爽快感に溢れていたものを挙げるならば本書である。ハッピーエンドはやはりいいものだと思わせてくれる、温かい一冊である。

 

夏への扉

夏への扉

 

 

 

59『春琴抄谷崎潤一郎ちくま文庫谷崎潤一郎』より。

小説を読んで泣くという経験をしたことは、その時までなかった。これからも小説を読んで泣く経験はなかなか起こらないだろうと思う。そんな稀有な経験をさせてくれたのが本書だった。最近の泣ける感動系エンタメ小説ならまだしも、谷崎潤一郎である。昭和八年、約90年前の小説に、僕は初めて泣かされてしまったのだ。

 

春琴抄 (新潮文庫)

春琴抄 (新潮文庫)

 

 

 

60『三四郎夏目漱石新潮文庫

明治の文豪、夏目漱石漱石の作品はどれも、明治時代の色を余すところなく感じさせ、読んでいると明治時代に一気にタイムスリップしたかのような錯覚に陥ることがある。明治時代の人々の、迷いながらも新しい時代に立ち向かっていった誇り高き姿を、現代の迷える羊である我々に見せてくれるのである。

 

三四郎

三四郎

 

 

 

61『変身』フランツ・カフカ新潮文庫

昆虫に一般の人以上に知識がある(と自分では思っている)僕は「毒虫」と書かれているのを見て想像を膨らませた。初めはコガネムシのような身体で毒を持っているような虫がベッドで寝ているのだろうかと思っていたが、それは僕の自衛本能による害のない想像に過ぎないのであって、実際は想像するのも憚られるような悍ましい姿をしているのだろうという結論に達したのだった。

 

変身 (新潮文庫)

変身 (新潮文庫)

 

 

 

62『車輪の下ヘルマン・ヘッセ新潮文庫

どうも僕はコンスタントにこのような「社会に抵抗しようとする青年の話」を読みたがるようで、本書もそのうちの一つ。これを読んだとき、なぜか予備校の現代文の授業で読んだ「少年が水車に巻き込まれて死ぬ」話を思い出した。何という題名だったかは忘れてしまった。だが、いつか出会うこともあるだろう。

 

車輪の下(新潮文庫)

車輪の下(新潮文庫)

 

 

 

63『ライ麦畑でつかまえて』J.D.サリンジャー白水Uブックス

これも同じく不良少年も話である。サリンジャーを知ったのはアニメ「攻殻機動隊」を見た時だった。こんなにたくさんの名言を生み出す小説は面白いに違いない!と思い込んでブックオフへと足を運んだことを覚えている。ほとんど何も置いていない空っぽの本棚に、一冊だけこの本が置いてあったのを見た時は、運命かと思ってしまったほどであった。

 

ライ麦畑でつかまえて (白水Uブックス)
 

 

 

64『深夜特急シリーズ』沢木耕太郎新潮文庫

「旅」というものが僕の人生において大きなものとなっていった8月のある日、無性に読みたくなって買ったことを覚えている。それ以来、僕の「旅」は以前と比べかなり身近なものとなっていった。

 

深夜特急1 ー 香港・マカオ〈旧版〉 (新潮文庫)

深夜特急1 ー 香港・マカオ〈旧版〉 (新潮文庫)

 

 

 

65『夜は短し歩けよ乙女森見登美彦、角川文庫。

僕は現代の作家にはそう簡単にハマらないと、これを読むまではそう思い込んでいた。海外文学を読むのがカッコいいのだと。しかしその頼りない虚栄心は、この作家を、作品を知ることであっけなく瓦解することとなった。腐れ大学生ものは、いとも容易く僕の心をくすぐるのである。

 

夜は短し歩けよ乙女 (角川文庫)

夜は短し歩けよ乙女 (角川文庫)

 

 

 

66『AKIRA大友克洋講談社

日本のアニメーションを代表するといっても過言でない本作は、アニメ以上に原作のマンガが面白い。この作品を通して、僕はスケールの大きいマンガが好きなのだと改めて思うのだった。

 

AKIRA(1) (KCデラックス)

AKIRA(1) (KCデラックス)

 

 

 

67『ラブライブ!京極尚彦監督、テレビアニメ。

この僕がまさかアイドルにハマるわけないだろうと高をくくっていたらこの有り様。だが熱しやすく冷めやすいタイプなのですぐ収まるだろうと思っていたのだが、アイドルというジャンルは変わらず、対象が移っただけだったのだ。

 

 

 

68『アイドルマスターシンデレラガールズ高雄統子監督、テレビアニメ。

興味の矛先はアイマスへと向けられた。しかし、この深さは想像を絶するほど深く、沼にハマると上がってこれなくなる。なった。付き合いはほどほどにしておかないと、やがてはその熱意の炎で身を焦がすことになる。なった。今は少し鎮火中。

 

 

 

69『シュタインズ・ゲート佐藤卓哉監督、テレビアニメ。

記憶を消して最初からもう一度見たいアニメベスト1。「ひぐらし」「まどマギ」「リゼロ」あたりもそうなのだが、何度も同じ時を繰り返し大切な人たちを救う作品には何度も泣かされる。作品が変わるだけで、僕はタイムリープを繰り返しているのかもしれない。

 

 

 

70『旅をする木星野道夫、文春文庫。

流星群が極大を迎える日、この本を片手に外へ出かけたことを思い出す。星野道夫の文章は、すっと僕の心に寄り添って、しかし何も言わず、ただ同じ星空を見上げながら、ただ寄り添っている。そんなイメージなのである。つまり何が言いたいかというと、僕は星野道夫という人が大好きなのである。

 

旅をする木 (文春文庫)

旅をする木 (文春文庫)

  • 作者:星野 道夫
  • 発売日: 1999/03/10
  • メディア: 文庫
 

 

 

71『長いお別れ』レイモンド・チャンドラー、ハヤカワ・ミステリ文庫。

チャンドラーの小説は、どれもこれもハードボイルドでカッコいい。一昔前のカッコよさというイメージにはなるのだが、しかしそれがいい。特にこの『長いお別れ』は、旅先のバーで一人ギムレットを飲みながら読むと、いい感じに自分に酔える。オシャレである。

 

 

 

72『ショーシャンクの空にフランク・ダラボン監督、映画。

色々と映画を見ようと思うようになったきっかけは、今となってはよく覚えていない。まぁ多分女の子にモテたいからだとかそんなつまらない理由からだったかもしれない。そんな理由から見始めたのがこの作品だった。結局僕はこの作品の虜になり、以来定期的に見返してしまうのだ。ラストシーンの、ジワタネホのカタルシスのために。

 

 

 

73『リトル・ミス・サンシャインジョナサン・デイトンヴァレリー・ファリス監督、映画。

元気をもらえる映画ベスト1を挙げるならこれ一択である。や、勿論他にも『きっと、うまくいく』や『グレイテスト・ショーマン』などの作品も元気をもらえるのだが、『リトル・ミス・サンシャイン』は、登場人物たちがみんな揃いも揃って惨めであり、つまりいわゆる負け組なのだ。しかし、それでもいいのだと、こいつらでもこんなに楽しくやれてるんだ、俺だって頑張ろうと、そんな気持ちにさせてくれる。前向きな後ろ向き、というわけである。

 

 

 

74『オリエント急行の殺人』アガサ・クリスティー、ハヤカワ文庫─クリスティー文庫

初のアガサ・クリスティー。そこまでたくさん読んだわけではないが、当時の英国の雰囲気というものが十分に伝わってきたものである。また、鉄道がテーマの推理ものは旅という非日常の中でさらに殺人事件という非日常な出来事が起こるので、読んでいてずっとハラハラドキドキして面白い。そういう点では『ナイルに死す』あたりも好きである。

 

 

 

75『限りなく透明に近いブルー村上龍講談社文庫。

読んでしまってから「すごいーーーーー!!!!!」と叫んでしまった経験はあるだろうか。叫んだ後、あまりにも凄すぎて、ドラクエで喩えると「おどろきすくみあがっている」状態に陥る。そんな経験はなかなかしないのであるが、本書は凄かった。70ページから73ページまでの4ページを一気に駆け抜けた後、僕は叫んだのだった。

 

新装版 限りなく透明に近いブルー (講談社文庫)

新装版 限りなく透明に近いブルー (講談社文庫)

  • 作者:村上 龍
  • 発売日: 2009/04/15
  • メディア: ペーパーバック
 

 

 

76『セッション』デイミアン・チャゼル監督、映画。

映画を見ながら気が触れたかのように頭を振っていたという経験というのもなかなかないはずなのだが、『セッション』はやってのけた。なんと形容すればよいのか分からないが、とにかく狂わせられたのだ。「狂う」というのがどういうことか、この作品をもって思い知らされたのだった。

 

 

 

77『寄生獣岩明均講談社

初めて読む、というか名前を聞いたのは陸上部の部室だった。その時はグロさに負けて食わず嫌いしていたのだったが、今になって読むとその面白さが分かる。僕は「人間とは何か」という根本的な問いを投げかけてくる作品が好きなのだ。

 

寄生獣(1) (アフタヌーンコミックス)

寄生獣(1) (アフタヌーンコミックス)

 

 

 

78『新編 教えるということ』大村はまちくま学芸文庫

これは教授に勧められて読んで以来、折に触れて読むようにしているものである。時代が異なるとはいえ、人間観が時代によって大きく変わるということはそうそうない。温故知新というわけでもないが、やはりこれを読んでおかないと教育者として一人前はおろか、半人前にもなれそうな気がしない。

 

新編 教えるということ (ちくま学芸文庫)

新編 教えるということ (ちくま学芸文庫)

  • 作者:大村 はま
  • 発売日: 1996/06/01
  • メディア: 文庫
 

 

 

79『LIFE!』ベン・スティラー監督、映画。

心が前向きになり、旅に出たいという気持ちを高めてくれる映画。家で燻っているくらいなら外に出るべきだというのは百も承知なわけだが、それでも気分が乗らないという時は往々にしてある。そういう時にこれを見る。そうすると、近くのコンビニまで歩くことまでもが楽しくなってくる。何かが起こるのではないかと思うのだ。実際は何も起こらなくとも、外を歩き、広がっている世界に少しでも深く目を向けるなら、それは大いに意義のあることなのである。

 

 

 

80『星を継ぐもの』ジェイムズ・P・ホーガン、創元SF文庫。

これを読むと、SF小説とはこんなにも面白いものだったのか!と驚くこと間違いなしである。科学の力とはすごいものだと痛感するし、また、学者たちが一丸となって謎の解明に挑むのが静かにアツい。

 

 

 

81『EVER17』PC用ゲーム。

少し古いゲームではあるが、最高に面白い。記憶を消して最初から見たいアニメがシュタインズ・ゲートなら、記憶を消して最初からプレイしたいゲームは『EVER17』というわけである。要はそういうジャンルである。

 

Ever17 ~the out of infinity~限定版

Ever17 ~the out of infinity~限定版

  • 発売日: 2002/08/29
  • メディア: Video Game
 

 

 

82『ゴリオ爺さんバルザック新潮文庫

なかなか分厚い長編小説であり、開始早々数十ページかけて情景描写が始まり、タイトルを飾る当のゴリオ爺さんは脱落するという、なんともよく分からない話、という印象だった。しかし、最後にパリの社交界に挑戦状を叩きつけるかのように叫ぶラスティニャックの台詞がいい。「さぁ今度は、おれとお前の勝負だ!」

 

ゴリオ爺さん(新潮文庫)

ゴリオ爺さん(新潮文庫)

 

 

 

83『どのような教育が「よい」教育か』苫野一徳、講談社選書メチエ

これも『新編 教えるということ』とともに、時折読み返している教育学の良書。特に僕が何度も読んでいるのが「「よい」教師とは」という章。生徒と信頼関係を築き、どのようなものであれ自分の信念を貫く人間が、教師として、いや人間として優れているというのは至言であると思っている。

 

どのような教育が「よい」教育か (講談社選書メチエ)

どのような教育が「よい」教育か (講談社選書メチエ)

  • 作者:苫野 一徳
  • 発売日: 2011/08/11
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
 

 

 

84『BLUE GIANT石塚真一小学館

僕はそこまでマンガを読まないのだが、これは表紙の力強さに惹かれてついつい買ってしまったことを覚えている。そして僕の直感は外れていなかったことを知る。同著者の『岳』もそうだが、とにかくがむしゃらにアツい。それでいてクールにアツい。何を言っているか分からないと思うが、そういうことなのだ。今一番新刊を楽しみにしているマンガである。

 

BLUE GIANT(1) (ビッグコミックス)

BLUE GIANT(1) (ビッグコミックス)

 

 

 

85『魔法少女育成計画遠藤浅蜊このライトノベルがすごい!文庫

大学生になってからライトノベルを読まなくなってしまった。だが、これは別だった。能力バトルものといえばそれまでだが、作中に滲み出てくる暗い色合いが何ともたまらないのである。まどマギ以降、魔法少女に悲劇はつきものだというイメージが今や固定化されてしまったように感じるが、ある意味その典型であり王道であるといってもいいだろう。

 

 

 

86『西洋音楽史「クラシック」の黄昏』岡田暁生中公新書

これは教授にクラシック音楽の演奏会のチケットを譲ってもらった時に、あらかじめ読んでおこうと思って買ったものである。新書の類でここまで面白いとは、正直御見逸れしたというほかないだろう。音楽そのものに興味を持てる珠玉の一冊である。

 

 

 

87『人間の土地』サン=テグジュペリ新潮文庫

224ページの感動は言葉にできないほどの感動を与える。京都に行った帰りの電車で読んでいたのだが、最寄り駅に着いたにもかかわらず、あまりの感動に我を忘れ、気づけば乗り過ごしてしまっていたことを覚えている。宮崎駿が描いた表紙も好きだ。

 

人間の土地 (新潮文庫)

人間の土地 (新潮文庫)

 

 

 

88『歩きながらはじまること─西尾勝彦詩集』西尾勝彦、七月堂。

これも京都、一乗寺の本屋で偶然手に取ったところ、買わずにはいられなかった。そっとやさしく心に沁み亘るような詩の数々。奈良や京都に行った際、ふらり入った喫茶店でゆっくりページを捲るというのも、オシャレというものである。

 

歩きながらはじまること―西尾勝彦詩集

歩きながらはじまること―西尾勝彦詩集

  • 作者:西尾 勝彦
  • 発売日: 2018/04/01
  • メディア: 単行本
 

 

 

89『13歳からのアート思考』末永幸歩、ダイヤモンド社

芸術的素養の欠片もない僕が感動した本。アート思考とは書いているが、あらゆるものごとを考える際に非常に役立つ。実用書の類ではあるが、ここまでわかりやすく面白いものもそう易々と見つかるものではないだろう。芸術なんてよく分からないという人のための本であり、それは僕のための本でもあった。

 

 

 

90『アルジャーノンに花束をダニエル・キイスダニエル・キイス文庫。

よく知られている作品だし、少し前にドラマ化したのもあって、あらすじは知っていたのだが、読んでみると意外と長いし小難しいしで、楽に捉えていた分苦労した。あと妹の読書感想文の影武者として起用されたときに読んだ本でもある。

 

 

 

91『コンビニ人間村田沙耶香文藝春秋

芥川賞受賞ということもあり、いっちょ読んでやろうと思って1時間で読み終えて衝撃を受けた。人によって様々な感想を抱くであろうこの作品は、読書感想文に使えるじゃないかと、今になって書きながら思ってしまった。時すでに遅し。

 

コンビニ人間 (文春文庫)

コンビニ人間 (文春文庫)

 

 

 

92『さよならの朝に約束の花をかざろう岡田麿里監督、アニメ映画。

人生で一番泣いた映画。この年にもなるとなかなか泣くことが少なくなってくるのだけど、この映画は気持ちいくらいに泣かせてくれた。あれほど劇場で涙が止まらずスクリーンが全く見えなくなるという経験は、後にも先にもそうそうないだろう。僕だけでなく、隣のお姉さんもぼろっぼろ泣いていて、辺りを見回すとみんなして号泣していたのだった。今思えばすごい光景だったに違いない。タイトルが洒落ている。

 

 

 

93『アンドロイドは電気羊の夢を見るか?フィリップ・K・ディック、ハヤカワ文庫SF。

これもタイトルがハイセンス。ディックの作品全般にいえるが、表紙もカッコいい。これも大きく捉えると「人間とは何か」を考える作品なのだろうと思う。SF小説はそこまでたくさん読んでいるわけではないので、「人間とは何か」について自分なりの結論を出せるくらいには読みたいという思いである。

 

 

 

94『出会い系サイトで70人と実際に会ってその人に合いそうな本をすすめまくった1年間のこと』花田奈々子、河出書房新社

僕はエッセイというものはそこまで好き好んで読むタイプではないのだが、これは特別。僕は出会い系サイトやらマッチングアプリやらは全くしないのだが、もしやるならこの本に書かれているような使い方をしてみたい。それは僕のためになり、向こうのためになる。と思う。思い上がりだろうか。厚顔無恥と批判されそうではある。でも、面白そうである。

 

 

 

95『虐殺器官伊藤計劃ハヤカワ文庫JA

アルジャーノンに花束を』でも『星を継ぐもの』でも同じような感想を抱いたのだが、SF小説は知的好奇心を刺激する。そういう意味で面白い小説だと当時は思っていたのだが、よく分からない箇所もたくさんあり、読み流しながら疑問符を浮かべていないといったらウソになるだろう。終盤の展開に対する答えを見つけるため、再読が必要になってくるだろう。あるいは答えなんて元から無いのかもしれないが。

 

虐殺器官 (ハヤカワ文庫JA)

虐殺器官 (ハヤカワ文庫JA)

 

 

 

96『悪童日記アゴタ・クリストフ、ハヤカワepi文庫。

衝撃の一冊である。悪童の日記なのに子どもにはまず読ませられない。それほどの衝撃を与えつつ、文体がそう思わせるのか、一切の感情を切り捨て淡々と事実のみを記述するところに、この小説の読みやすさがあり、そしてそれは魅力でもある。作中、「おばあちゃん」が、なんだかジブリ作品に登場しそうだと思うのは僕だけだろうか。

 

悪童日記

悪童日記

 

 

 

97『河童』芥川龍之介新潮文庫『河童・或阿呆の一生』より。

国文学の講読でやったから記憶に残っているというのが選んだ主な理由であるが、それでも作中の哲学者マッグの言葉は傾聴に値するものばかりであろう。同著者による『侏儒の言葉』も同様である。僕が特に好きなのは「矜誇、愛慾、疑惑──あらゆる罪は三千年来、この三者から発している。同時に又恐らくはあらゆる徳も。」。

 

河童・或阿呆の一生 (新潮文庫)

河童・或阿呆の一生 (新潮文庫)

 

 

 

98『バナナ剥きには最適の日々』円城塔ハヤカワ文庫JA

円城塔の作品はつかみどころのないものばかりで、まったくもってわけがわからない。しかし面白い。夢のような感覚で読んでいる、いや、読まざるを得ない。本書はそんな小説を読みたくなった時にうってつけの作品のなかのひとつというわけである。

 

バナナ剥きには最適の日々 (ハヤカワ文庫JA)

バナナ剥きには最適の日々 (ハヤカワ文庫JA)

  • 作者:円城 塔
  • 発売日: 2014/03/07
  • メディア: 文庫
 

 

 

99『逆ソクラテス伊坂幸太郎集英社

 これはまた表紙がいい。伊坂幸太郎は中学生の頃に少しだけ読んで以来なぜか敬遠していたのだが、これを読んで印象がガラッと変わった。登場人物たちがみんな等身大であり読みやすい。読みやすさと考えさせられるテーマが相まって、これもまた、読書感想文で題材にできたらよかったのにと思うのだった。

 

逆ソクラテス (集英社文芸単行本)

逆ソクラテス (集英社文芸単行本)

 

 

 

100『叫び声』大江健三郎講談社文芸文庫

今の僕は自分で言うのもなんだが、まだ青春の中にいると思っている。しかし、いずれ青春と訣別しなければならないときが訪れる。青春の夢の一時、そしてそれが打ち砕かれる瞬間。本書はエベレストの頂からマリアナ海溝の最深部の両方を味わわせてくれる、そんな小説だと思う。

 

叫び声 (講談社文芸文庫)

叫び声 (講談社文芸文庫)

 

 

 

 

以上。

 

まったく思いつくままに書いてしまったものだから、時系列になってないしジャンルもバラバラだし、面倒で整える気力もないしで、まさに竜頭蛇尾ということになってしまった。しかしいつもなら尻切れトンボで終わってしまうところが、なんとか一応の完成までこぎつけたので上々と言いたいところである。

 

どうにかこうにか100作品に絞ることはできたのだが、入れたいけどギリギリのところではずれてしまったというような作品がここに挙げたものの10倍、いやもっともっとあるのである。結局、僕という人間をつくりあげた作品など到底網羅することなど出来ない、むしろ出来てたまるかという、毒にも薬にもならないことを言いながら、この記事を書き終える。